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第十回中国大学教師「日本歴史文化」高級講習班円満閉幕
( 発表時間:2016/11/29 8:58:07 アクセス:次)

   20161118~25日、第十回中国大学教師「日本歴史文化」高級講習班が浙江工商大学にて開催された。2007年以来、浙江工商大学東亜研究院は中国社会科学院日本研究所と協力し、九回の中国大学教師「日本歴史文化」高級講習班を成功裏に共催した。なお、日本国際交流基金の支援を得られ、学界からの好評も博している。
 中国社会科学院日本研究所張建立主任、東北師範大学日本研究所所長陳秀武教授、日本立教大学小峯和明教授、韓国蔚山大学校魯成煥教授、日本国駐上海領事館片山和之総領事と浙江大学王勇教授が来臨し、それぞれ自分の専門分野を出発点とし、歴史、文化、現実などの面から多角度的に素晴らしい講演を行った。

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 1120日午後、中国社会科学院日本研究所張建立主任が「日本茶道文化」のテーマをめぐり、日本茶道の源流、茶事を紹介し、日本茶道と中国茶芸との違いを分析した。張教授は日本の里千家学園研究科を卒業し、独特な専門的立場から日本茶道の道具及び流れを見せてくださり、またビデオで生き生きとした説明をして下さった。

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 続いて、東北師範大学日本研究所所長の陳秀武教授は「文明視野下の幕末維新期における日本列島の空間調整と海軍建設」のテーマをめぐり、講演を行った。陳教授は、文明と野蛮との相対性、空間調整などの意義を突破口とし、二つの話題を提起してからその意味を深く探求していた。また、陳教授は坂本龍馬の国家意識、勝海舟による「三国同盟論」、小野梓による「三国連帯」思想から幕末維新期における各思想を論じ、日本の海上進出の兆しが見えてくる原因を分析していた。

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 1121日午前、日本中世文学研究者、立教大学教授、中国人民大学外国専門家である小峯和明教授は「龍になった女人-東アジアの善妙」をテーマとし、素晴らしい講演をしてくださった。小峯教授は、善妙関係の寺廟と壁画の写真を見せながら、中国、日本及び韓国三国における善妙の伝説と記載を紹介し、生き生きと比較研究を論じていた。また、小峯教授は日本の清姫伝説を詳しく説明し、二つの伝説の異同を比較していた。

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 続いて、韓国蔚山大学校の魯成煥教授は民俗学の角度から京都にある耳塚の歴史的意義について講演してくださった。マイナスな歴史的意味を帯びている耳塚に対し、魯教授は、耳塚を破壊し、地下で永眠している霊魂を古里へ移住させてから、耳塚の敷地で東アジア平和友好記念碑を立てることを通して、歴史の戒めを守り、万世の平和を作ろうと提案した。

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 1124日午後、図書館内の講堂にて、日本国駐上海領事館片山和之総領事は流暢な中国語で「日本文化及び中日交流」の講演を行なってくださった。講演は中日両国の姉妹都市をはじめとし、アニメ、美食、アイドルなど中国でも人気高い日本文化要素を紹介し、更にデータと写真により、中日両国間の人的交流の発展及び中日経済関係の密接な往来について述べた。なお、片山総領事は、中日間の友好往来が任重くして道遠しであるので、学生たちが日本への更なる理解を増進し、日本その国を自ら体験し、未来の中日友好発展の重責を担おうと学生たちに期待を寄せていた。

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 つぎは王勇教授の講演「一帯一路と中日関係」であった。王勇教授は「困惑させるほどの古今落差」を始めとし、東アジアにおける「シルクロード」が濃厚な文化的色彩を帯び、古代の日本が唐人•唐物に想像外のほどに夢中になったという文化的コンプレックスが今まで続いてきていると主張した。また、「一帯一路」はシルクロード精神を伝承•発揚する政策である以上、伝統をステージにし、文化をもって道を開くという方法は間違いなく効果があるのだと王勇教授はおっしゃった。最後王勇教授は『論語』より抽出した「士は以て弘毅ならざるべからず、任重くして道遠し」にて講演を終わらせた。これは「一帯一路」の建設と中日友好関係の更なる発展への展望であり、われわれが刻苦勉励しながら中国の優秀な伝統的文化を継承•発揚し、中華民族の偉大な復興を実現させる重責を担うという期待でもある。

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 六名の講師の講演を拝聴したほか、受講生たちは浙江工商大学東方語言文化学院の主催した「近代における中国と東アジア-新史料と新観点」国際シンポジウム(1119日)及び東亜研究院の主催した「第四回の東アジア筆談ワークショップ」(1123日)にも参加した。

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 講習班の受講生たちは専門家及び学者の指導の下で、大いに収穫があり、自分の専攻の研究動向についても深く考えた。高級講習班は名高い学者に教わるチャンスを提供するだけでなく、この講習班を通して若い教師と名高い学者、そして教師たちの互いの交流関係を強化し、今後の更なる研究の道を開拓することを旨とする。

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